北海道の冬の停電・断水に備える|ニセコ・倶知安の家庭の冬の防災【2026-27】
ニセコHUB編集部 · 2026/11/06

北海道の冬は、暴風雪で数時間の停電が起き、厳しい冷え込みで水道が凍って断水することが、どちらも普通に起こります。備えは2つに分けると迷いません。電気が止まっても暖かく過ごせる用意と、水道を凍らせない・断水に耐える用意です。この2本立てを、寒波が来る前に家の中で一度そろえておいてください。
本州や暖かい国から来た人がいちばん驚くのは、「暖房が電気で止まる」ことです。灯油のFFストーブもファンヒーターも、燃やすのは灯油でも動かすのは電気なので、停電するとどれも止まります。暖房そのものの選び方と光熱費はニセコの冬、暖房代は月いくらかかる?に、冬じたく全体の段取りは雪が降る前に、何を準備しておけばいい?にまとめました。まずは全体像から。

*停電と凍結・断水で、そろえるものと連絡先を2系統に分けた。出典は本文のとおり(2026年10月15日時点)。*
停電は「起こる前提」で用意する
暴風雪や着雪で電線が切れれば、数時間から半日の停電は起こりえます。だから「来たら困る」ではなく「来る前提」で、必要なものを一か所にまとめておくのが早いです。灯油とカセットボンベは予備を切らさない。火を使うカセットコンロ、電池と予備電池、充電したモバイルバッテリー、懐中電灯、手回しか電池式の携帯ラジオを、暗い中でも手が届く場所に置いておきます。
量の目安は公的機関が出しています。熱源のカセットボンベは1人1週間でおよそ6本が目安で、ボンベの保存期限はおよそ7年、カセットコンロ本体はおよそ10年です(農林水産省 家庭備蓄ガイド、2026年10月15日確認)。飲料水は1人1日3リットルを最低3日分、大きな災害に備えるなら1週間分とされています(首相官邸、同日確認)。寒波の予報が出てから店に走ると売り切れていることがあるので、11月のうちにまとめておくこと。
停電したら、まず体温を守る
停電でいちばん危ないのは、寒さです。FFストーブもファンヒーターも止まるので、暖房が戻るまでは「体温を逃がさない」側で粘ります。家族がいるなら1つの部屋に集まり、毛布や寝袋、重ね着、使い捨てカイロで体を包む。窓から逃げる熱が大きいので、カーテンを閉めて厚手の布や段ボールで覆うだけでも違います。スマホの電池は復旧情報と連絡のために温存してください。
復旧の見込みは、北海道電力ネットワークの停電情報サイトで地域ごとに確認できます(2026年10月15日確認)。停電や電柱・電線のトラブルには同社が24時間対応していますが、垂れ下がった電線や倒れた電柱には絶対に近づかないこと。発火や感電のおそれがあれば、消防・警察の119・110へ。暴風雪のときは、復旧作業そのものにも時間がかかると考えておくほうが安全です。
水道の凍結は「水抜き」で防ぐ
次は水です。北海道の冬は、留守にする日・夜間・真冬日が続くときに水道が凍りやすく、そのまま放っておくと管が破裂します。防ぎ方の基本は「水抜き(水落とし)」で、家の中にある水抜き栓を閉めて管の中の水を抜いてしまう方法です。札幌市水道局は、ハンドルの開け閉めが中途半端だと水が残って凍結・破裂の原因になると注意しています(札幌市水道局、2026年10月15日確認)。
どうするか。まず、自分の家の水抜き栓と元栓がどこにあるかを、凍る前の今のうちに確かめておく。出かける前と寝る前、冷え込む日は水抜きをする。補助として蛇口から少量の水を流し続ける手もありますが、基本は水抜きです。賃貸なら、水抜きが要る物件か、やり方はどうか、給湯器はどうするかを、入居のときに管理会社か大家さんに聞いておいてください。
凍ってしまったら・破裂したら
凍ってしまっても、あわてて熱湯や直火を当てないこと。蛇口や管に直接お湯をかけたり火であぶったりすると、破裂や火災の危険があります(札幌市水道局、2026年10月15日確認)。自然に解けるのを待つか、露出した管や蛇口にタオルを巻き、その上からお湯をゆっくりかけて溶かします。
破裂して水が噴き出したら、まず元栓か水抜き栓を閉めて水を止めてから連絡します。札幌市の例では、水道局は凍結の修繕をしておらず、指定の給水装置工事事業者に頼む形で、費用は自己負担です。倶知安町では水道課(0136-56-8013、倶知安町 上水道)で確認できます。制度や連絡先は変わることがあるので、最後は町に直接確かめてください。
断水に備えて水をためておく
凍結や管の破損で断水することもあるので、水は先にためておきます。飲料用に1人1日3リットルを3日分、加えてポリタンクやペットボトルに生活用の水を置く。浴槽に水をためておくと、流せなくなったトイレ用に使えます。断水のあいだは、水を多く使う料理や食器洗いを減らせるよう、温めるだけで食べられるものも少し備えておくと楽です。
寒波の前に、連絡先を一つにまとめる
いざというとき探し回らずに済むよう、連絡先は一枚にまとめて冷蔵庫に貼っておくのがいちばん効きます。停電は北海道電力ネットワークの停電情報サイト、水道の断水・破裂は倶知安町水道課(0136-56-8013)、火災・救急は119。車のほうの備えは別にあって、バッテリー上がりや車庫の雪はニセコ・倶知安、冬の車はどう守る?、雪道で埋まったときは雪道でスタックしたら、どうやって抜け出す?にまとめています。
地元からのひとこと:朝、玄関の内側まで冷えていて、灯油の匂いのする台所で湯をわかす——その暮らしに慣れるまでは、停電と凍結の備えを一度に全部そろえておくほうが、心配ごとが減ります。
よくある質問
停電したら、灯油ストーブも使えなくなる?
多くの家庭のFFストーブやファンヒーターは、点火や送風に電気を使うので、停電すると止まります。暖房が戻るまでは、毛布・寝袋・重ね着・カイロで体温を守るのが先です。カセットコンロがあれば湯をわかして温かいものを飲めますが、換気はしてください。
水抜きは毎日しないといけない?
毎日ではなく、長く留守にするとき、夜間、真冬日が続いて強く冷え込むときにします。基準は家や物件で違うので、水抜き栓と元栓の位置を先に確かめ、賃貸なら管理会社か大家さんにやり方を聞いておいてください。
水道が凍ったら、お湯をかけてもいい?
熱湯を直接かけたり火であぶったりは、破裂や火災の危険があるのでやめてください。自然に解けるのを待つか、露出した管や蛇口にタオルを巻いて、その上からお湯をゆっくりかけます。破裂したら元栓を閉めて、倶知安町水道課(0136-56-8013)や指定の工事事業者に連絡を。
停電や断水は、どこで情報を確認すればいい?
停電は北海道電力ネットワークの停電情報サイトで地域ごとに見られます。水道の断水・漏水は倶知安町水道課(0136-56-8013)へ。暴風雪や寒波の見通しは、出かける前にその日の天気と雪を確かめてください。
— ニセコ Hub 編集部
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