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住まい

移住から定住へ。ニセコで家を持つ・住み続けるという選択

ニセコHUB編集部 · 2026/05/31

移住から定住へ。ニセコで家を持つ・住み続けるという選択

「あと何年も、ニセコで暮らしていく」。そう思えたとき、次に考えたくなるのが住まいのことです。

シーズンワーカーや移住したての頃は、とりあえず借りられる部屋があれば十分でした。でも、3年、5年と暮らすうちに、「このまま借り続けるのがいいのか、それとも家を持つべきか」と迷う方は少なくありません。この記事では、ニセコで定住を考える在住者に向けて、賃貸と購入の判断軸、家を持つときのお金の話、エリアや物件の選び方、そして外国籍の方の所有まで、現実に即して整理します。

ニセコの住まいは、いま「定住者ほど難しい」

最初に、正直なところからお話しします。

ニセコ・倶知安エリアの住まいは、この10年で大きく値上がりしました。世界的なリゾート需要や、別荘・投資のお金が流れ込み、土地も建物も価格が上がり続けています。

倶知安町の住宅地の地価は、2025年も前年から1割以上の上昇となりました。ヒラフエリアになると、1平方メートルあたり18万円台と、町内でも群を抜いた水準です(地価は年ごとに変動します。最新は公示地価などでご確認ください)。

賃貸も例外ではありません。2LDKで月25万円前後と、東京並みの家賃も珍しくなくなりました。

しかも悩ましいのは、「お金を出せば住める」とも限らないこと。空き家はあっても、所有者が貸し渋ったり、より高収益な短期賃貸や従業員寮に使われたりして、在住者が普通に長く住むための物件が、なかなか表に出てこないのです。

つまりニセコでは、観光客でもシーズンワーカーでもなく、ここに根を張って暮らす人ほど、住まい探しが難しいという逆転が起きています。だからこそ、早めに戦略を持っておくことが大切です。

賃貸を続けるか、買うか — 判断の軸

では、借り続けるのと買うのと、どちらがいいのでしょうか。

正解は人それぞれですが、次のような軸で考えると整理しやすくなります。

  • これから何年住む見込みか。長く住むほど、購入が選択肢に入ってきます。
  • 家族構成。子どもの学校や、世帯に必要な広さ。
  • 手元の資金と、ローンが組めるかどうか。
  • 仕事や在留資格の安定性。収入の見通しが立つか。

ざっくり言えば、賃貸は身軽だけれど物件が少なく家賃も高い。購入は初期費用と維持の手間がかかるけれど、住まいが安定する。この両方を、自分の暮らしに当てはめてみてください。

✅ 買うと決める前に確認したいこと:今後の居住年数の見込み/自己資金とローンの可否/固定資産税など毎年かかる費用/除雪や暖房を含む維持コスト/在留資格や収入の安定性。ひとつでも不安があれば、無理をせず賃貸を続ける判断も十分にありです。

家を買うときにかかるお金

家の価格そのものだけでなく、「買うとき」と「持ち続ける間」の両方でお金がかかります。ここは仕組みだけ押さえておきましょう。

買うときにかかる諸費用

物件価格のほかに、いくつかの税金や費用がかかります。

  • 不動産取得税:取得時に一度かかる税金。住宅や土地は評価額の3%程度が目安とされます。
  • 登録免許税:登記の名義変更にかかる税金。評価額のおよそ2%が目安です。
  • 仲介手数料・司法書士費用・ローン関連費用など。

持ち続ける間にかかる費用

  • 固定資産税:毎年1月1日時点の所有者にかかる税金で、標準税率は1.4%。地域によっては都市計画税も加わります。
  • 火災・地震保険、修繕費。
  • そして雪国ならではの、除雪・暖房(灯油など)の維持費。

※ 税率や費用の割合は制度改正で変わることがあります。実際の金額の試算や手続きは、税理士・司法書士・不動産会社などの専門家にご確認ください。

どこに住む? — エリアの現実

「ニセコに住む」と言っても、エリアによって価格も暮らしもまったく違います。

  • ヒラフ・花園:世界的リゾートの中心で、価格は最も高い水準。投資・別荘向けの色が濃く、日常の定住先としては手が届きにくいことが多いエリアです。
  • 倶知安市街地:スーパーや病院、役場、駅が揃い、生活の拠点になりやすいエリア。在住者の現実的な選択肢です。
  • ニセコ町:落ち着いた住環境。子育て世帯にも人気があります。
  • 蘭越町・京極町など周辺:価格が比較的おさえやすく、土地に余裕を持ちたい人に。通勤距離と雪道は要検討です。

リゾートの華やかさと、日々の暮らしやすさは、必ずしも一致しません。職場までの距離、雪の多さ、買い物の便を、生活者の目で見比べてみてください。

物件タイプ — 土地・新築・中古・空き家

住まいの持ち方にも、いくつかの道があります。

  • 土地を買って新築:自由度は高いですが、土地代+建築費でまとまった資金が必要。建築会社の繁忙期も考慮を。
  • 中古住宅:価格をおさえやすい一方、断熱や設備の状態をよく確認したいところ。
  • 空き家:安く手に入ることもありますが、改修費がかさむケースも。とくに古い家は、断熱や暖房効率が、住み心地と光熱費に直結します。

雪国の家は、「燃費」で考えるのがコツです。断熱がしっかりしていれば冬の灯油代が変わりますし、敷地や屋根の形は除雪のしやすさを左右します。

外国籍でも、家は持てる

「日本人でないと、家は買えないのでは」と心配する方もいますが、心配はいりません。

日本では、外国籍の方でも不動産を所有できます。土地・建物の所有に、特別な在留資格は必要ありません(所有することと、在留資格は別の話です)。

ただし、住宅ローンを組む場合は、在留資格や勤務状況などによって審査の条件が変わることがあります。また、日本に住所がない場合は、税金の手続きのために「納税管理人」を立てる必要があります。

このあたりは個別性が高いので、外国籍の方の取引に慣れた不動産会社や、税理士・司法書士に相談すると安心です。

長く住むからこそ、納得のいく住まいを

ニセコで家を持つことは、簡単ではありません。価格は高く、物件は限られ、考えることもたくさんあります。

それでも、「ここで暮らし続ける」と決めた住まいには、特別な価値があります。あせらず、情報を集めて、専門家の力も借りながら、自分たちのペースで選んでいきましょう。

地域の住まいの募集は、こちらから探せます。

— ニセコ Hub 編集部

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